環球音樂(ユニバーサルミュージック台湾)による『反轉地球』紹介の日本語解説
      翻訳・解説josemariaさん
2006.6.21up
2006年6月23日発売『反轉地球』アルバム紹介(環球音樂で発表されたアルバム解説より)



(訳者注)
ユニバーサル公式サイトのアルバム紹介前半部分では今回のアルバム制作にいたるまでのウィルの歩みや、音楽に対するポリシーなどが詳しく説明されています。
全部は訳しませんが(マジ勘弁・・・)、内容を抜粋・再構成しましたので、簡単ですがご紹介します。
なるべく元の文章のニュアンスを崩さないよう努めましたが、完全な翻訳ではないことをご理解ください。肝心の曲紹介は第2部として完訳しました。




第1部(ウィルの歩み〜抄訳〜)


「反轉地球」というタイトルには、まさにこのアルバムの精神が込められており、この言葉がアルバム製作における考え方やテーマそのものであるといえるだろう。

ウィルは同好の士を募り、ともに協力して音楽をつくるプロデュース集団“PAN@SONIC”を結成した。その初めてのアルバム制作として前作の「FREESTYLE」を発表している(訳者注:個別の曲のプロデュースと言う意味では、その前の「高手」にすでにPAN@SONIC制作の曲が発表されていますが、本格的なアルバムプロデュースという意味では2作目ということだと思います)。

さまざまな事象において、本当の意味での正解は無く、なぜそうなるかという根拠はただの理屈にすぎない。音楽についても同様だとウィルは考えており、これまでの習慣や正しいと信じられてきたロジックを覆したいと言うのがこのアルバムのコンセプトである。

ウィルは音楽の専門的な教育を受けた正統派のミュージシャンではないが、音楽に対しては深い愛情と情熱を持っており、一歩ずつ努力を積み重ねてきた。ためしに中国語で歌詞を書いてみた、というのが始まりで、少しずつ作詞作曲を学び、ついにはアルバム制作に参加するまでに成長した。彼は音楽に対する自らの誠意と努力の証としてこのアルバムをファンに聞いてもらいたいと願っている。

新しいアルバムでウィルはこれまで以上に得意のラップの才能を発揮しているが、彼はこのラップというジャンルについても、自分なりの考え方をもって今回のアルバム制作に臨んだ。

ウィルはこう感じていた。ラップは非常に好きな人もいるが一方であんな音楽はゴミだと言う人もいると。実際のところ、文化や言葉の問題もあり、中華圏の音楽市場でラップが少しずつ反響や支持を得るようになってきたのは、最近の10年ほどの話なのだ。ウィルはさまざまな試行錯誤を重ね、中国語とラップの融合に取り組んで、徐々に自分の望む形にできるようになってきた。中国語の特徴である詞の押韻や言葉のもつリズムをラップになじませることは非常に困難な課題であった。

ウィルのラップを評し、やさしすぎるとか生活感がありすぎるとか、また大人っぽくない、辛辣さに欠けるなどと言う人がいる。しかしそれこそが彼の生きる姿勢でありポリシーなのだ。彼が表現したいラップもまさにそういうものだといえる。

ニューアルバムには速いリズムのダンスミュージック、スローなバラードなど多彩な曲があり、そのなかで、ウィルはラップのさまざまな可能性を追求している。固定観念を打ち破るような新しいラップ文化を作り出し、ファンと音楽を楽しむというのがウィルの望みなのだ。

第2部(後半部分の全訳)


◎2006
年ニューアルバム 「反轉地球」


ウィルが全力を注いだ一枚 11曲がそれぞれにオリジナリティを備えた傑作 音楽の新たな火花を表現し 音楽で地球を反転させる!

ウィルは今回のアルバムに注意深くそして懸命に力を注いだ。曲選びや作詞作曲にはじまり、編曲やその後の完成作業に至るまで、ほとんど全てのプロセスに参加した。したがってこのアルバムには、音楽性、独創性といったすべての面でウィル独自の風格が備わっている。11曲の傑作は、これに触れるすべての人と共に楽しく音楽を創作し、音楽に新たな火花を生み出すものといえる。

反轉地球 音楽には正解も間違いもなく、ロジックもない。ラップによる言葉遊びで音楽の新理論を表現する。

著迷 簡単で生活感のある歌詞により、現代の若者の恋愛への憧れを描写する。曲風は軽快で心地よく心に響く叙情的な一曲。

戴上我的愛 結婚式の祝福に格好の感動的なラブソング。ウィルはラップの詞で恋人同士の深い愛情を表現する。「愛戀金誓」の今年のCM曲にもなっている。


機會 南拳媽媽の巨炮、金曲奨受賞作詞家方文山とウィルの初めての共同制作。ウィルは初めて叙情的なロック調の曲に取り組んだ。

來電 非常にムードあふれるラブソング。ウィルは「TELL ME」、「快樂崇拜」に続きパーティミュージックに新たな流れを作ることを目指す。

我想更[小董][イ尓] ウィルと蘇[艸/内]の世代を超えたデュエットであり、耳目一新の一曲。親子二世代の軋轢とジェネレーションギャップが描かれている。ウィルは母と子の衝突と矛盾をラップで表現するよう努めており、ラップに今までにないカルチャーを与える作品となった。


無所不在 ウィルが作曲した速いリズムのダンスミュージック。人の心を鼓舞し、勇気を与えてくれる一曲。

街頭詩人 ウィルとプロデューサー紀佳松との共同制作。ラップを創作する音楽人の胸中にある実感と心の声を歌い上げる一曲。

戯如人生 非常にオリジナリティあふれるこの曲は、著名なプロデューサー王治平と方文山がタッグを組んで作り上げた。人生のメタファーとして曲の中に演劇の情景が巧みに盛り込まれている。

謝謝 ウィルが深夜眠れないとき、過去の生活や記憶に思いをめぐらし、感じるままに思いを綴った歌である。ウィルが心を込めて作った初めての抒情詩で、その創作能力は驚嘆に値する。

PAN@SONIC ウィルとPAN@SONICのメンバー4人が協力して作った曲。音楽に新しい火花と可能性を作り出す意気込みのこもった作品。


出典:環球音樂(ユニバーサルミュージック台湾)
http://www.umusic.com.tw/




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