他力本願 うぃるぱん!アピール大作戦 実行報告書

写真&報告書ともにjosemariaさん提供

●台中編●

 2009530日に台中の中友百貨で開催されたサイン会に参加してきました。
 以下、ご報告します。

サイン会は午後2時からなので昼ごろには会場に着いておこうと思い、10:42台北発/11:34台中着の新幹線を利用することにした。当日朝、ホテル最寄のMRT雙連駅から台北駅に向かう。台北駅でMRTから高鉄(新幹線)への乗り換えは便利だった(地下でつながっておりMRTを降りてすぐ)。出発にもたついて10時半頃の台北駅到着となったがチケットは前日購入済みであり、順路も分かっていたので何とかあわてず乗車できた。

車内で鶏腿飯弁当を購入し、サイン会への英気を養う。味はわりとまともだった。台中まで一瞬で到着。うとうとする暇もなかった。台中では高鉄(新幹線)から台鉄(在来線)への乗換えが必要。新幹線を台中駅で降りると、台鉄の乗換駅は台中駅ではなく、新烏日という駅。かなり閑散としている。乗換の列車も頻繁には来ない。新烏日から台中へは烏日、大慶という2駅を経て3駅目。 

3両か4両編成のいかにもローカル線っぽい列車に乗り込む。目の前に座っている女子に注目。マスカラ&厚化粧、安っぽい派手な服装であり、アイドルのサイン会に必ずいるタイプである。荷物が多く、ポスターやうちわのようなものがカバンから突き出ている。もしかしてと思ってガン見していると、彼女の携帯に着信があった。取り出した携帯には『WILL』の文字のストラップ!やっぱり!行き先は同じはずだが、つけていると思われたくなかったし、それ以上観察を続ける意欲も湧かなかったので、その存在を忘れることにした。

台中駅に到着し、駅前のロータリーに出てみる。会場が中友百貨ということだけで、地図も住所の情報も持っていないことにここで初めて気づいた。うーん・・・と一瞬困ったが、すぐ目の前に『中友百貨』とでっかい字で車体に書いてあるバスを発見!あっさり解決。車窓から台中の街並みを観察しながら、すんなり会場に着いた。到着したのは1215分頃。さっき電車で見かけた女子はやはり私とほぼ同時に会場に現れた。

すでにファンらしき若者がかなり集まっている。ただし、舞台の背景はなぜか澎湖/金門物産展・・・。(おそらくその下に零零七のシートが隠されていたと思うのだが)。レコード屋の臨時販売所(屋台)は見当たらず、ここでまた、サインをもらうべきCDをどうやって入手するか考えていなかったことに初めて気づく。レコード屋の屋台は、おそらく直前には出てくることが予想されたが、あわてたくないので、徒歩で一中街まで戻り事前に買っておくことにした。一中街はバスの停留所では一つ前であり、先ほどバスで通り過ぎたとき大衆唱片と五大唱片があることに気づいていた。

CD購入後、中友百貨に戻り、上の階のレストランで軽食。中友百貨は、トイレのコンセプトに趣向を凝らしており、各階で違った雰囲気の内装になっている。私が行った階ではコカコーラがテーマの内装であった。写真を撮ろうかと思ったが、トイレでカメラを持ってうろついているとかなりの確率で逮捕されそうなのでやめておいた。どうせ捕まるならサイン会を見終わった後にしておかないと台中まで来た甲斐がないのである。1時半を過ぎた頃、再度会場に戻る。背景はちゃんと零零七に替わっていた。先ほどより観客が増えており、あまり後ろから見るのも嫌なのでこのまま会場にいて観覧場所を確保することにした。ハッと気づくと目の前にかなり巨体のおっさんがいて視界を遮っている。頭一つ飛び出しており写真を撮るとかならず画面左下に写り込みそうな位置だ。場所取りに失敗した・・・と後悔したが、ウィルが登場して観客が舞台に押し寄せたすきに、より良い位置の確保を目指すことにした。

2時ちょっと前に、ウィル本人登場の雰囲気が高まってきた。ちょうど並んでいる真後ろの道路に車が横付けされた。これに乗っているのだ。登場を待っていると、人垣の向こう側に場違いすぎる美人を発見。以前、ユニバーサルでウィルの担当マネージャーだった女性だ。当時はDVDやテレビへの出演も多く、その外見の可愛さもあってとても素人には見えなかったのだが、相変わらず素人離れしたオーラを放っていた。でも、なんでわざわざ台中?タイミングを見計らって、ウィルが降りてきた。目の前を通過して舞台に向かう。登場のどさくさでファンの列が流動化したすきに、おっさんの頭がなるべくかぶらない角度まで移動した。

登場後すぐに新曲を一曲披露(『雙人舞』)。その後、インタビュー、クイズ大会的なものを経て、二曲目は『怎麼著』というテンポの速い曲。ラップがなかなかカッコいい。曲の中にウィルの両親の話し声が織り込まれている。ダンサーは引き連れておらず、本人も本格的なダンスは無かった。ただ歌いながら左右にけっこう動くので、歌の部分ではなかなかうまく写真が取れなかった。おっさんの頭もやはりジャマであった。なにしろ見事に河童ハゲなので、写り込んでしまうと、そのインパクトが強すぎて写真がほぼ台無しなのである。

そしてサイン会開始。司会者から舞台の左側に並んでください、との説明。予想とは反対側からサインの列が始まったため、かなり早い順番で並ぶことができた。

今回、通常のサイン入手以外に特別な任務を果たす必要があり、かなり緊張が高まる。台北から新幹線で台中まで来た意義が問われるのである。台北からというより、この任務のためにわざわざ上海から台湾に来たわけで・・・。

舞台に上がる手前で、まずCDを持っているか確認するスタッフ2名がおり、壇上には机の脇にCDを受取るスタッフが控えている。CDを渡すと、ベルトコンベアのように並べられ、CDにウィルが順にサインしていく。ただ、全員と向き合い、握手をすることは欠かさない。

ウィルの目の前に進んだところで、手渡すカード(びわさん作成の『うぃるぱん!紹介カード』に手書きメッセージを加えたもの)と、説明のための資料(こちらは見せるだけ)をすばやく机の上に並べ、まずメッセージカードの手書き部分を指差し、読んでもらう。そのあと説明資料のポイント箇所を指でくるくる強調し、口頭でも手短に要点を伝える。ウィルはもどかしそうにしながらも具体的な言葉をなかなか発さなかったので、伝わったかどうか確信が持てなかったが、とにかく暖かい表情を私に向け、目で何かを伝えようとしてくれたことは十分に感じられた。

(台中の後の高雄サイン会に参加した日本人歌迷Hさんの証言で、ウィルに今回のメッセージが伝わっていたことが確認できました。Hさんありがとうございます!!

サイン会は続いたが、その終わりを見届けることなく台中駅に向かうことにした。美人(元)マネージャーも普通に列に並んでサインをもらっていた。それだけは見届けた。

タクシーは中友百貨の前で客待ちしており、すぐに帰途につくことができた。途中で自由路に寄り、タクシーを待たせてお土産の『心型太陽餅』を購入した。余談だが、『心型太陽餅』はハート型をした太陽餅。台中といえば太陽餅だが、名産として強く押し出すほどのものかなと常々思う。食べると、表面が崩れてポロポロこぼれるので職場のお土産には不向き。ただしハート型のものは珍しいので、お土産としてなかなか面白いと思う(珍しがってくれるのは、もともと太陽餅を知っている人に限定されるが)。

台中のサイン会は意外と盛況であり、可愛い女子のファンが多かったことも相当意外であった。

5年前、西門町の性病防治所前広場(当時の呼称)で初めてサイン会(Wuha預購会)に並んだとき、あの美人マネージャーは現役であり、現場を仕切っていたことを思い出した。今回、台中の会場では野次馬と本当の観客が入り混じっており、若者に紛れて(紛れないで?)並んでいる状態でもさほどいたたまれなくなかった。やはり、初めての経験ということもあり5年前の台北でのサイン会で並んだ時が一番いたたまれなかったような気がしてきた。

とはいえ、一人で西門町を歩くこと自体、いたたまれなさを禁じえない今日この頃です。

(ご参考)『いたたまれなさ』とは?

ほとんどが中高校生のファンの中で、一人ぼっちでサイン待ちの列に並ぶことについての、気まずさ、恥ずかしさ、自分は何やってるんだろうという思い、隠れたい、逃げたい、はやく順番回ってきてー!という焦燥感などをひとことに凝縮した言葉です。台中のサイン会の翌日、久しぶりに訪れた西門町で、その街並みになじめない自分に気づき、ただ歩いているだけでいたたまれなさを若干感じました。


【管理人びわより】
今回は諸事情により参加できませんでした。2004年以降、新譜が発売されてサイン会に参加できなかったのは初めてのことです。ウィルに忘れられては大変!とかなり強引にjosemariaさんにサイン会参加を頼みこみました。参加だけでなくウィルへのアピール大作戦&近況報告までも強要。見事作戦を成功させていただき感謝しております。どうしてもウィルに直接(というか他力の時点で間接になりますが)伝えておきたかったことがあったので、それを伝えることができ、しかも反応があり大変幸せに思います。josemariaさん、どうもありがとうございました。(そしてHさん、いつもありがとうございます!)




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